雷が怖かった波琉太はパニックに陥って家の中を延々さまよい歩き、
過ぎ去っても外へ出して、音がしないのを確かめさせて落ち着くという、
毎回私の方が緊張したものです。
逃げ場所を探し、一度は風呂場に避難していたこともあります。
イメージとしてはこんなふうに。
波琉太は雨降りも風が吹いて何かがはためくのも怖く、
その度にどうごまかそうかと緊張したものです。
何をしても波琉太を思い出します。
というか忘れている時がない、のほうが近いかもしれません。
その雷が鳴った夜、夢を見て怖くて目を覚ましたのですが、
波琉太が横になっていて、けいれん発作を起こした夢でした。
怖かったです、とても怖かったです。
今もずっと怖くて仕方ありません。
なんでも経験しないと本当に理解できないことが多いです。
私が教師時代、特別支援学校に勤めたことがありますが、
受け持ちの生徒の保護者さんに、
てんかん発作を起こしている時のビデオを見てほしいと言われ、
お断りする理由が怖いとはとても言えませんでしたが、見ずに過ぎました。
職場で発作のことはたくさん研修しましたが、
現実を何も知らなかったと今ではよくわかります。
飲み薬のステロイドのこともそうで、病気で長く服用することが、
体に大きな影響を与えることを全く知らずにきました。
知識としては知っているけれど、
本気で理解はしていませんでした。
でもお許しください、知らないのだから。
だから、もっともっと想像しなくては。
私は書くことが好きで、いろんなことを思いいろんな書きたいことがあります。
書くことで気持ちを整理し、発散し、鎮めるタイプの人間です。
TV番組で『蜻蛉日記』の筆者として知られる藤原道綱の母の、
「書いて悲しみを救う」という台詞に共感しました。
誰かに話すこともない、騒ぎ立てることもない、
この気持ちをただ書き連ねるしか私には波琉太を悼むことはできません。
まとまりなく今日は書いてしまいました。
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