はなぺちゃ犬を飼った以上、絶対に避けて通れない問題に直面しています。
軟口蓋過長や鼻腔狭窄に代表される、特有の気道周辺の症状は短頭種気道症候群と呼ばれていて、
軟口蓋過長はほぼ100%のフレブルが抱えている異状です。
程度の差があるので、生活に全く困らない子もいますが、
喉や鼻の手術をした人、しないと決断した人、迷っている人。
ブヒ飼いは、いつもこの3種類にわかれるのではないかと思います。
他犬種飼いにも知られている症状はいびきだと思います。
尋ねられたら、おどけて「いびきかきますよ〜」なんて言ってますが、
危険な症状だとよくわかっているブヒ飼いとしては、実はとても辛い返答です。
波琉太は本気寝の時は横を向きますが、絶対にいびきをかきます。
呼吸しにくいので、口角が上がっています。だから横向きでは短時間しか眠れませんへそ天寝は、1歳の頃は数回見られましたが、もうできません。
下向きでも、喉が比較的開いている状態だとあまりいびきをかきませんいびきをかく時間が増えてきて、音も大きくなっています。
このクッションから少し浮いている角度が呼吸しやすのです無呼吸になることはありませんが、爆睡してるとは思ったことがありません。
はなぺちゃの宿命軟口蓋過長、鼻腔狭窄ハルも苦しみ
首下がり呼吸苦しく目覚めては頭もたげん膝乗るハルは
寒いときは父さんの膝が一番の寝床。ここで眠れないのは辛いと思います熟睡しろとは言いませんが、眠りが寸断されて休息にはなっていません。
濁音の濁点2乗3乗にハルの呼吸の音荒くなり
5mボール追いかけ走りけり真冬にハルはもう息切らし
2時間も外にいたなら帰宅して倒れ込むよう寝床行くハル
いびき以外も呼吸に雑音が入りますが、
その他の症状は、運動不耐性(運動できない、したがらない)や、
呼吸困難、吸気性努力呼吸(肩胸を無理やり使っての呼吸、胸やお腹の膨らみが不自然)です。
全く正確ではないのですが、中程度の症状のようです。
幸い波琉太はかろうじて鼻から息ができていますが、
鼻腔狭窄のひどい子は、鼻で息を吸うとき鼻の横が引っ込み顔が震えるほどだったり、
口でしか息できなかったりもします。
またチアノーゼも起こるそうでうが、波琉太の舌が紫色になったことがないので安心していました。
しかし調べてみると舌の色がピンクでも、酸素濃度が下がっている場合が多いそうです。
生活の質が落ち、体の故障も起きやすくなるのではないかと思います。
また、吐出も症状の一つということがわかりました。
波琉太が公園でボールを何度も追いかけて走り泡をゲッと吐いて(吐出)、意気消沈するところです
外科的な治療しか方法がないので、今非常に悩んでいます。
獣医さんや、手術したお友だちに話を聞き、ブログの記事を読み、
様々なサイトを見て、役に立つのか立たないのか、とにかく読み漁っています。
手術をするのがベターと思われる中、私が懸念しているのは、
手術で波琉太の場合、辛い症状がどれだけ改善されるのか。
手術のリスクを私が精神的に克服して決断できるのか。
鼻の手術は必要なのか。 の3つです。
安静にしていれば、管理された室内でだけ生活させていれば良いのなら・・・
でも、これはどう考えても現実的ではありません。波琉太は元気なのですから。
今まで、この問題については表立ってブログでは一度も触れたことがありません。
しかし最近睡眠がしっかり取れなくなったようで、
日中の生活の質までも落ちてきたように思え始めたのです。
本当は波琉太をわが家に迎えてから、一度も思わなかった日はありませんでした。
冒頭に「直面」と書きましたが、
実際はいつも直面していたので、正しくは「直視」するように・・・なのです。
こじつけの理由探してあげつらい不可能なりと思い込みたく
棚上げと先送りして生きてゆく今日の目の前平穏ならば
こんなことは、もうブヒ飼いの方には周知のことばかりで、長々と書いてきましたが、
私の気持ちの整理をしています。目を逸らさないために。
大事な大事な波琉太ですから
手術でも救えなかったアレクサンダーのこと
何度も書いているのですが、アレクサンダーは2歳5カ月で突然死しました。
お医者さんは短頭種特有のと言われたので、つまりは気道症候群による突然死ということなのでしょう。
アレ君は、7か月の体が大人に変わるころ、突然夜鳴きが始まりました。
眠れなくて鳴いているのだと私は結論付けて(家族とは相当やりあいました)
迷わず、軟口蓋と鼻腔の手術をしました。9か月の頃です。
しかし、横向きで寝られたのはほんの数日だけ。夜寝られなくて鳴くことはなくなりましたが、
少しの外出で呼吸が荒くなって、いびきの音も例えばテレビが聴こえないほどでした。
またアレ君は、術後も鼻腔がほぼ詰まっており、口でしか呼吸できませんでした。
寝るときは長い棒状の物をくわえたままでないと、息ができませんでした。
当然寝不足の状態が続き、立って寝る、座って寝る、水を飲みながらボールに顔を突っ込む、
背伸びをしたまま目を閉じてしまう、散歩で寝てしまうなど、
恐ろしい状態でした。
鼻の穴を指でぐっと広げてやると、ふっと息が楽になるのでした。
ステントが通せたらいいのにと、どれだけ思ったことか。
鼻の形は変わり、鼻水は出っ放しで、この鼻腔を拡げる手術は全く無意味でした。
アレ君は非常に悪い症状だったのです。
アレ君はこんなだったので、果たして軟口蓋の手術の結果がどうだったのかわかりませんが、
その後また伸びてきたようで、状態は悪くなるばかりでした。
夜中は無呼吸がずっと、日中は寝てばかり、散歩は近くに抱っこしてじっとしてるだけ。
私のそばにいることだけがアレ君の生きていることでした。
こんな状態が、心臓を始め全身の健康を奪い突然死に至ったのだと思います。
せめて手術をして、寿命が少しだけでも伸びたと今は信じたいです。
手術に関しては、アレ君の例がプラスにもマイナスにも思えて、
私の決断を鈍らせています。
比較すると波琉太は随分ましで、手術はしなくてもぎりぎりいけると思っていました。
大丈夫な理由をこしらえて自分に言い訳してきましたが、
きちんと考えなくてはいけない時期が来たようです。
これから、もっと調べ考えて結論を出すつもりです。
2015年02月22日
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大は、月に2.3回軽い発作(家族で言ってます)の様な。。
丁度、人が鼻の奥や喉の奥に何かが引っかかっていて、鼻でズル〜っとすする様な。。
そんな様な事をします。病院で説明してもわかってもらえず、
20回くらい続けてすするのです(泣)
死んでしまうのではと、呼吸困難になるのではと。。。見ていて怖いです。
その時は背中をさすってしか、してやれずにいます。
暫くすると治まりますが・・
きっと軟口蓋が酷いのでしょう。。。
すごく迷ってます。
それでも、普段は熟睡してたと思います。
お出掛けなどで疲れた時は、ドライブボックスの端に顎をひっかけて不自然な体勢で寝てました。
そうしないと呼吸出来なかったのでしょう。
興奮しない性格であったら、もっと楽だったでしょうに‥。
手術してもちょっとだけ良くなったくらいにしか感じませんでした。
なので、2度目の手術は考えてませんでしたが、やっておくべきだったのでしょうね。
そしたら、ヘルニアの手術が出来ていたし、緊急で行われた軟口蓋手術の失敗?も無かったでしょうし‥。
以前誰かが「フレブルは絶滅させなくてはいけない」と言ってました。
いまとなっては、その意味が痛いほど理解できます。
軟口蓋過長や鼻腔狭窄、脊椎奇形‥、可哀そうすぎますね。
そんな宿命ゆえに、天使のような犬になったのでしょうか。
手術、悩みますね。
きょんこさんの言われている症状は『逆くしゃみ』ではないでしょうか・・。
大くんの症状は、私も逆くしゃみではないかと思います。
2/11記事の逆くしゃみの動画を見てみてください。同じだったら逆くしゃみです。
鼻の奥に刺激があってもそうなるようですが、短頭種に多いです。
大君は、鼻の穴はわりに開いているように思いますが、呼吸はできているのではないですか?
軟口蓋は、みんな長いので少し切るだけでも効果があったと言われる方もあります。
ひどくて、手術しかない状態なら答えは一つですが、
普段落ち着いて生活できてるぶんには、手術迷いますね。
また何かわかったら、教えてください<(_ _)>
ぱっ君のブログを見て、状態がそんなひどいとは、私には想像することができませんでした。
でもひょっとしたら、アレ君のことをBekoさんはぱっ君と重ねてひやひやしながら読まれていたのかもしれないです。
手術をして、良くなったと言われる方の方が多いように思いますが、
個体差としか言いようがないのかもしれません。
興奮しない全くどこでも落ち着いてる子は、何があっても平常心です。性格も大きく影響してるのでしょう。
思うのは重度の子は余り効果がなく(ひょっとして他の要因も大きい)、軽度の子は寛解する・・・のでは?
ぱっ君のことも思案材料の一つです。
波琉太は、いま鼻炎で鼻水だらだらで、眠りにくいのですが、
それでも鼻で呼吸できてるので、手術で良くなったと実感できるのではないかと私は期待するのです。
ブル系のワンコは本当にそう思います。そう思いますが((+_+))
だからBekoさんはポチ君だったのでしょうか、とずっと思ってました。
波琉太君も息がしにくい時は段ボールのベッドで寝てみてはいかがでしょうか?または同じように縁の硬いベッドで、ルナは鼻の調子が悪い時は縁にあごを乗せて寝ています。調子よくなると出てきて、横倒しで寝ています。夜は人間用枕を用意しています。私は枕をしないのですが、ルナ用です。いびきをかきだしたら、腕枕で首を温めて寝ますが、それでも苦しそうな時は枕にあごを乗せさせます。角度が苦しそうですが、その方が楽に息ができるようです。これは一緒に寝ているので、わかることですが。
ルナちゃんは軟口蓋過長はそんなにひどくはないのでしょうか。
走ったり、長く歩いても呼吸音はガーガーなりませんか?
ガハガハがひどいと一時的に気道が腫れて狭くなり苦しくなるようで、波琉太も一度注射をしたことがあります。病院に預けたときなんですが。
フレブルはこれが普通でも、そのこと自体が異常なことを、ルナちゃんがかかった獣医さんの言葉には感じられなくて、不信感を持ちそうです。
段ボールで、わかったことがあります。
波琉太はふわふわしてるとこが好きなのですが、冷たくはないのかたまに布団を外れてぺたんと寝てることがあるのです。
呼吸なんですね。
フラットとか、マットを使ってやや上向きとか、自分で調節してるようです。
本気寝はルナちゃんも横向きなんですね。これが楽に長時間年眠れたらいいのにな〜と思います。
首さえ下がらなければそんなに苦しそうではないのですが、良質な眠りとは言い難いです(>_<)