百田尚樹著「永遠のO」を読みました。
語り手はちょうどRくんと同じ年頃の青年。
病床の義祖父をはじめ誰も青年に特攻で戦死した本当の祖父について、教えてもらえないまま時が過ぎました。
その青年が、かつて祖父と一緒に戦った生存者達から聞いた話がつづられる形で話は進んでいきます。
本当の戦争や特攻の話は、今の時代から信じられないことばかりですが、そんな私たちを慰めるかのような悲しくも優しい結末となっています。
私の父は4年前亡くなりまいたが、ちょうど作中の祖父を同じ年代、予科練(海軍の飛行兵養成機関)生だったこともあって、感慨深く読みました。
実家から、この前もらってきた形見を改めて見直しました。
父が出征のときにおくられた旗 約70×90cm 絹の布に墨で書かれています
「空母撃沈」「君が為何か惜しまん若櫻散りて甲斐あり生命なりせば」
「必敵撃滅」「千機撃墜」「七生報国」「見敵必殺」などの言葉がならんでいます
桜といかりのマークが入った帽子
18で終戦迎え
戦いを墓までもていた父飛行兵
「甲飛」の名生涯己につけて呼び
父の形見は出征の旗
(甲飛とは、日本海軍の甲種飛行予科練習生の略語です)
父譲りプライド高き生きざまは
ただいい恰好しいのわれなり
戦中の話は、飛行機の後ろの席に乗っていたこと、兵隊のとき上官にお尻を気を失う程たたかれたこと…だけです。
もっと聞いておけばよかったと、この本を読んでつくづく思いました。
私は読書も好きですが、ドラマを観るのも好きです。ちょうど1年前載せたのが
《再掲 くずはなし ページの角が破れてるハル食べたなりハードカバー '12.11/3》
図書館で借りた本だったので、新品で弁償しました。
この本が今椎名桔平主演でテレビドラマ放送中です。
ハル食べて弁償の本
ドラマ化で見るたび苦笑「刑事のまなざし」
波琉太、本を読みますか?
当然興味な〜し!
2013年11月11日
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