先月2017年5月23日、オークラ出版より発売された本です。
わたしたちよりも先に逝ってしまう犬たち。
最後の最後まで愛情を注いだ、涙なしでは読めないオムニバスストーリーや、
あらためてペットロスを癒すことを考える思索的コラム、
よき未来へ向かうための、捨て犬たちのフォトエッセイ。
さまざまな観点からその「生と死」を切り取り、いのちを考えます。
あたらしい死生観を提案するコミュニケーション・ブックです。 (オークラ出版HPより)
雑誌BUHIの編集長小西秀司さん著
正直な話、現在元気に生きている子を前にしては、
この種類の本は悲し過ぎて怖過ぎて手に取るのは難しいです。
でも、先代犬アレクサンダーを失くした時、
ペットロスを調べに調べ、死に関する本もたくさん読みました。
この本の中にもペットロスの気持ちの変化について書かれていますが、
まったくその通りに私の気持ちは変わっていきました。
でも楽しいことだけ憶えているとか、平穏な気持ちには未だなれずにいます。
波琉太の親戚の子が若くして亡くなりました。
どうにか力づけたくて何かしら言葉をかけたいのですが、
何を言っても悲しませるだけのような気がして、
何も言えませんでした。
今までもずっとそうでした。
お友だちの死に際して、全く言葉をかけることができず、
でもその子のことをちゃんと憶えておこうと思いました。
アレクサンダーが記憶の中で永遠に生き続けるように、
亡くなってしまった子たちも、その子を知る人の中で永遠に生き続けます。
私には失くした時、それが一番の願いでした。
失くされた方のお気持ちを思うと、たまりません。
以前の私が繰り返されるのだと思うと辛くて苦しいです。
でも一番愛した人が一番悲しく、それはその者にしか背負うことができません。
人が生きた歴史の中でどれだけの涙が流れたことでしょう。
でも、やはり孤独な辛さを背負って生きているのだと思います。
自分を責めますよね。
責め続けるのに疲れ切ってしまうまで私は自分を責め続けました。
水分を取らないと泣いているのに涙は枯れてしまうことも初めて知りました。
自分もきちんと生きなければいけないと思うまで、
落ちて落ちてどん底まで気持ちは落ちました。
落ちることに全く抵抗しませんでした。
死の原因の真実はわかりません。自分が思う真実も想像でしかなく。
しかし現実は残酷なほど目の前にあり、願いも祈りも届きません。
今も思い出すと傷が痛んで涙が出ます。
そんな時は深呼吸をします。
アレクサンダーや亡くなった子達の原子が混ざった空気を吸い、
私の、そして全ての生きる物の中に取り込まれると思うと少しだけ安心します。
全ての物の中にみんなは生きてると思います。
愛する子を失くしてもどうか死なないでください。
憶えていましょうよ。
そしたらずっとずっと生きていますよ。
この本には私の短歌や死に対する考え方も載せてもらっています。
私がブログを始めたきっかけは、
アレクサンダーのことをちゃんと憶えておこうと思って浮かんだ短歌です。
献本として頂かなければ、自分では怖くて読めなかった本だと思いますが、
悲しいだけの本ではありませんでした。
失くして何年か経った人の思いが多かったと思います。
この本を手にとった方の少しでもお役に立てますように。
また私のアレクサンダーへの気持ちもっと読みたいを思ってくださる方は、
右のカテゴリーを参照にしていただければと思います→
「アレクサンダー」など。
・孤独なり一番愛した者一番死の苦しみに耐えるしかなく
・死を悼む言葉浮かばず耐え忍ぶ人に憶えていると誓わん
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