ジャム君を撫でたきこの手ジャム君はいなくて骨の壺かきいだく
波琉太の親戚さんで、近所に住んでいるお友だちのジャム君が亡くなりました。
初めて会ったのは、波琉太を迎える前。2011年4月1日でした。「BUSAKAWAMONf.eジャム君編」2011.4.3
ジャム君は、何よりうるうるお目々が魅力的で、小さなしっぽとお尻の穴が可愛いブリンドル男子。
ママさんのコマンドをきちんと聞く賢い子でした。
おもちゃとおやつが大好きで、おやつをあげるとつまんだ私の指まで口の中に入れて食べてました。
横たわる君の目はもうわれを見ず濡れた瞳は今何映す
頬骨のさわれるほどの君を撫でよく戦ってきたぞと思う
思いがけず君の体はひんやりとわが手に命必死に伝え
君の手をそっと握りてわれ思う朝は己を支えていた手と
ぐふぐふと聞こえる息の音こそが君であることわれに教えん
息の音聞こうと君に顔寄さば匂いのとらえきれぬに気付き
治れとも頑張れよとももうわれは君に言うことできるはずなく
ジャム君は9歳のお誕生日を迎え、10年目を生き始めたところでした。
闘病生活を送っていましたが、ずっとママさんに看病してもらい、
何度も危機から回復して私に希望の形を見せてくれました。
私が持っている写真の中でジャム君が一番かっこいいと思う1枚です
われ願ういつも眠りにつくようにママに抱かれて君逝かんこと
薄れゆく意識の中で聞く音はママの鼓動と君呼ぶ声なれ
半年を死の宣告より超えて君生き永らえし命の強さ
ただ生きて生かされし君ならばただ死にゆくを見るしかなくて
ひたすらに生きる君の潔さ死にゆくもまた潔くあり
毎日の覚悟し続けママは今君を看取らん腕の中にて
玄関のドア開け君を見る角度わが目さまよいまた影さがす
人なれば愛する者の跡を追うこと許されぬ生きねばならぬ
僭越ですが、短歌を詠ませていただきました。
私には、亡くなったアレクサンダーが生きてた頃、逝ってしまったとき、
そしてその後の自分自身のことがどうしても重なってしまいます。
ジャム君はパパさんとママさんがいる時に穏やかに亡くなったそうです。
いつも、何をしていてもお利口で可愛かったです。
ありがとう、よく頑張ったね。よく頑張って生きたね。
わたしの中で、ジャム君はいつまでも生き続けるからね。