2012年06月30日
ブヒがいっぱい その2
一族の口元舐めん目を舐めん
差し出す子らも満足顔で
1頭がカラスを見つけ飛び出せば
吠えて続くよ5頭のブヒーズ
フォーンらのけんか収まり
ママさんは抱いてお尻を叩いて諭す
2012年5月を過ぎる頃に
フレブルのオーナー募集のサイト見る
15か月の喪が今開けん
6月9日、こぶたママさんのところへ行ってきました(3匹のこぶた)
ブヒがいっぱい
2012年06月29日
また夏が来る
伏せをして息荒い君の内股と
後ろ足首氷を当てる
カーエアコン18度まで落としても
入る日差しが君を熱する
コツコツと片付けていく自信なく
死んじゃいたいと弱気に思う
結婚と出産勢い必要で
犬飼うもまた熟考封ず
2012年06月28日
肉球乾いてます
テーブルに乗せた手何度も肉球が
滑って君は体勢崩す
千五百涙いつかは結晶し
短歌のかたちをした希望たれ
目に見える病気で苦しむことなくて
若きからだは大病秘めん
満足な酸素睡眠取れないで
生きてた君が重ね不憫で
2012年06月27日
クレート嫌い その2
押し込んだ後部座席のクレートで
君鳴き叫ぶ声に根負け
楽に息できる体勢作れない
クレートの中君眠れない
入ったら体の向きも変えにくく
自由な君はクレート嫌い
移ろいに罪を許したのでなくて
自分を責めることに疲れん
クレート嫌い
2012年06月26日
クレート嫌い
移動やら災害時には安全と
君に立派なクレートを買う
クレートにおやつで君を誘っても
褒めちぎっても入るは嫌で
クレートを君がよくいる場所に置く
あの避け具合意識的なり
完璧を求める我の生きにくさ
99点ならば0点
2012年06月25日
夢はいつでも支離滅裂で その3
お散歩で疲れ 目つぶる
君がまた死ぬこと恐れ呼びかけ起こす(3月の夢)
空腹も催促せずにわたし見て
君はひたすらご飯待ってる(3月の夢)
黒色の豆柴連れて行く我を
犬ら囲んで親愛の情(3月の夢)
目が3つ斜めに並んだブリンドル
わたし見ている確かに君だ(4月の夢)
夢はいつでも支離滅裂で その2
2012年06月24日
2012年06月22日
2012年06月21日
頭が忘れてはいけないと言ってる
君守るためのこの手は果たせずに
手持ちぶさたに無様に残る
コブクロ「あの太陽がこの世界を照らし続けるように」
「数えるな」父の格言忘れては
幸と不幸を競わせ悩む
抜け殻の冷たさ硬さに怖気づく
いつ鈍感になれるというのか
手間かかることはいとわず
君よりも早い死だけがたまらなく怖い
2012年06月20日
フロントラインは不意打ちで
ひそやかにフロントライン取り出せば
視野にとらえた君は逃げ出す
こっそりと容器を折って君の背に
一発勝負フロントライン
今を見て今だけ聞いて生きている
君に予告をすることなかれ
ブリンドルの華奢な子見つけ声かける
ほぼフレブルのパグとのハーフ
2012年06月19日
おじいちゃん その2
親孝行さえも恨めしい
実家への長距離移動の君の負担は
ふるさとの造り酒屋の石畳
君はぺたんと涼を求める
じいちゃんは昨日を忘れ
今だけを生きてその目は青く澄みたり
「心不全」父の死因につけられた
真相不明の万能語なり
じいちゃん・父
2012年06月18日
優しい曖昧
君が戸をかさりと掻いてノックする
うっかり閉めた寝室の外
閉じた戸を吠えずにそっと手で掻いた
君の気性を持つ子いるやら
部屋の戸を閉めたら君がいつまでも
外で黙って待っていそうで
君が外を見てるんだから
その障子閉めないでいて いることにして
2012年06月17日
2012年06月15日
固まる
ひび割れた鼻にクリーム塗ってやる
君舐められず白くこんもり
前脚を1歩踏み出したまま君
つま先立ちで停止している
思い出は上書きモード
君がいる輝きで満つ 過去を凌駕し
君の死はリフレイン毎鮮やかに
記憶いつからデジタルになり
2012年06月14日
レッスンワン
新聞を賢く君が持ってくる
訓練初歩であえなくついえ
目の前に新聞揺れても無関心
本能いづこ君噛みつかず
指示通りおもちゃ持ってく、計算す
テレビの子らと君を比べる
我が子には心を鬼にし尽くせず
ならばとことん愛で攻めてく
2012年06月13日
ようこそ我が家へ熱烈歓迎 その2
一番に自分の部屋を片付けて
君のベッドをちゃっかりと置き
意に沿わず怒り爆発しないよう
可愛さだけを求めて君に
歯は抜けて白髪で皮膚はたるもうと
ずっと赤ちゃん君抱き生きる
君に会う前のお話
ぺろり顔舐めたタイガーブリンドル
初体験のブヒに魅せられ
ようこそ我が家へ熱烈歓迎
2012年06月12日
今はひとり
2012年06月11日
胴も脚も短いもんで
後ろ脚君はちんちん掻きたくて
とんとん床をたたく音する
丸まって後ろ脚にて首や耳
君掻かないのは届かないから
巻きつけたマフラーの端フリンジを
噛もうと君はくるくる回る
疲れたら君を撫でたい
さりげなく乗っかる重さをひたすらに恋う
2012年06月10日
もてあそばれて
どっちの手?隠したおやつ当てさせる
両手差し出し君に尋ねて
グーの手に君が前足置いたなら
開いて見せよう おやつあるかな
ゲームには乗らない君に
我が方が遊んでもらっているがおかしい
速度増し君の記憶が薄れるを
止められないことが許せない
2012年06月08日
キクラゲではありません
ばかでかいキクラゲを君噛んでいる!
人の言葉は言い得て妙で
頭より大きな豚耳君遊ぶ
噛んで飛ばして跳ねて噛みつき
別ものになれはせぬのに
外づらを変えれば苦難消える気がして
夜9時のドラマのペットフレブルで
可愛い姿無性に腹立つ
2012年06月07日
気紛れ上等
放ってもキャッチしないでのんびりと
転げたおやつ君は目で追い
手のひらを見せてタッチと言えば君
体かたむけ手を上げ合わす
愛されるために生きれば生きるほど
気紛れになる目が離せない
自分から歩き出さねば風景は
変わらないことよくわかってる
2012年06月06日
納豆はそのまま出ます
君吐くを見るのが辛く医者に問う
犬は苦しくないのでしょうか
晩ごはん食べたら君は安静に
座布団組んでへこみに誘う
フォークでつぶし君に食べさせ
粒のままうんちに出るから
納豆はフォークでつぶし君に食べさせ
納豆を君が喜び食べるさま
思い浮かんで喉通らない
2012年06月05日
旅立ちの直後に思う その5
死に顔を直視続けたRくんは
死に遠き者闇を恐れる
犬亡くし哀れな女と
誰彼も思う気がして視線を逸らす
「不細工な顔になってる」
Rくんに言われ湧き出る涙をこらえ
思い出の詰まった体この心
消したら君を思い出せない
旅立ちの直後に思う その4
2012年06月04日
耳あか掃除は医者任せ
耳垢がたまっているのか
何べんも君は頭をぶるぶると振り
耳そうじ医者は液入れ揉み 君は
頭ふるふるかすはとぶとぶ
すりきれんばかりの薄い古タオル
君のしわ拭き大活躍す
わたしこそ我が人生の主人公
生きてさえいりゃオーケーなのに
2012年06月03日
ああ空振り
シャボン玉遊ばないかと吹いてみた
君は動かず風に流れて
ぶるぶると震えるマッサージの棒を
扱いかねて君は放置す
肉味のマローボーンは嗅いだけど
君の歯型もつかない 臭い
良いことを選んで残す人の脳
君の記憶もそうなるのかな
2012年06月02日
2012年06月01日
ペットスエット飲みますか?
かわいいの声嬉しいが
伏せになり放熱してる君は必死で
暑くなり体重500グラムほど
落として君の負担を減らす
犬が好くヨーグルト味謳っても
ペットスエット我飲むはめに
初めての夏の暑さの対応に
手抜かりあったと今ならわかる
《再掲 猛暑の日午後の3時は魔の時間バテバテの君猛獣になる》
夏はひたすら我慢