2011年09月30日
凪な日々
一昨日と昨日と今日の連続が
明日も続く?これからずっと?
人生に刺激ばかりを求めてた
わたしが君の無事だけを追う
強烈な悲しみもなく喜びも
ない平凡な日に戻っただけ
あの日から塗り重ねるもの少なくて
密度の低い時過ぎていく
2011年09月29日
鼻物語
君の鼻一度も濡れてたことがない
笠の開いた松ぼっくりで
鼻水が暑くては出て
寒くても出る懸命に君はなめてる
君の鼻飛出しボタンのようになり
押せば2号が出てくる気がする
乾燥をした鼻の皮膚全部取れ
3ミリ低く滑らかになる
2011年09月28日
R君の攻防
電話からR君にこにこ顔の声
「散歩の君がまた動かない」
R君に無理やり抱き上げられた君
どうしていいのか困った顔する
立ち止まり遠ざかってくR君を
君は見送るじっと見つめて
R君の結婚式にどうやって
君連れて行くか悩んでたのに
ずっと先の、いつかの日のための話でした。
2011年09月27日
謎は深い
よその家玄関開いていたら君
とりあえず中入ろうとする
君 草を飲み込めないのにかじりつく
明確な訳いまだに不明
溝あれば必ず君は覗き込む
何が気になるわたしも覗く
取り返すことのできない君なのに
何を諦めきれないでいる
2011年09月26日
2011年09月24日
思考が動き出す
出した舌中途半端に引っ込めて
君のポーズは今考え中
窓開けて本読むわたしの膝の上
君が眠るよ静かな時間
宝物 君だと思っていたけれど
出会ったことこそ宝と気付く
五百首に君の姿を映したら
パラパラ漫画のように息づく
2011年09月23日
夏終了
飲み水のペットボトルは逆さまに
舌に押し付け飲ませるのがコツ
川遊びする子を上から覗き込み
下りていきたい君はうろちょろ
暑さ過ぎ君と2階の部屋で寝る
空き部屋だった2か月思う
夜明け前去年と同じ空を見て
届けと叫ぶ君大好きだ
2011年09月22日
密着度が高い
寝ころべばすかさず君は上ってくる
ジャングルジムと違いますよ
寝るわたし頭のまわりうろついて
君は眠れる姿勢をさがす
柔らかい君のお腹が顔にのる
少し苦しくとてもうれしい
人間に疲れたわたし
君だけがこの世に動き与えてくれる
2011年09月21日
近寄れないよ
2代目のしんちゃん子犬で君強気
追いかけ回し困らせている
初代しんちゃんは中型の真っ白い子で、去年大往生をしました
2代目のしんちゃんは、真っ白い小型犬です
警戒心強いくうちゃん近寄らず
立ち去り際に君に一吠え
もう君がいなくてくうちゃん撫でてよと
安心をして私に近づく
くうちゃんは、ミニチュアダックスの男の子です
もう一度会いたいなどと思わない
会えば別れがまた来てしまう
2011年09月20日
送る その3
火葬する段取り終えて酔いつぶれ
君の手握り無常に沈む
向こう向き進む形で入れられる
君がわたしから旅立ってゆく
死のポーズ向こうを向いた君の頭
涙の中で揺れて動いた
君のためしてやれたこと一番は
わたしが先に逝かなかったこと
2011年09月19日
散歩のしあわせ
数人の子どもに囲まれ怖気づく
無遠慮な手に君慣れてない
お座りで足の間にはさまって
君は車が通るのを待つ
ど真ん中気持ち良さそに歩いてる
車の来ない朝の散歩道
君だけをただ失ったのでなくて
続く幸せまでも失う
2011年09月18日
炊事アイロン家事育犬
アイロンで足に火傷し
君でなく良かったなんて君いないのに
穏やかな君の目の前
アイロンを無事にかけ終え嬉しく思う
足の上気持ち良さそに寝てるから
君に免じて家事後回し
夕食の準備にかかると
安心をしたかのように君は眠るよ
2011年09月17日
生きなさい
飼い主を困らせるほど生きなさい
目と耳になり足にもなろう
飼い主が嫌になるほど生きなさい
汚物まみれになったとしても
飼い主が疲れきるまで生きなさい
ただ息してるだけになっても
飼い主が逝くまで一緒に生きなさい
思い出全部その胸の中
2011年09月16日
ご近所付き合い
回覧を持って一緒にお隣へ
小さなことも楽しがる君
ゴミ置き場待ってりゃ人が来ることを
君は知っててカラス番する
お隣のアパートの角 駐車場
君一休みする大好きな場所
死んだんだ何度も自分に言い聞かす
でないと君を捜してしまう
2011年09月15日
うんざり残暑
アスファルト手のひらつけて熱さみる
夜の散歩も諦める夏
頭には蚊が寄ってくる夏の朝
君に気を取られわたし刺される
帰宅してコンクリートに寝そべって
クールダウンの君はまどろむ
懸命に何かを確認しなくても
生きてはいけるとぼんやり思う
2011年09月14日
盛者必衰の理
君よりも先に生まれたワンちゃんの
散歩のお尻立ち止まって見る
死の必然生の偶然
自然には生き物逆らえない道理ある
よその子を抱いては思う君じゃない
わたしはこの子を愛していない
ガンバレがガンバローに変わっても
君いない今何を頑張る
2011年09月13日
穏やかな光の中の幻
シュシュそっとくくり髪から抜き取った
遊ぶでもなく君はくわえて
要求の積極的なアプローチ
君はしないで坦々と生き
コルクマット敷いたらそこしか歩かない
君端っこでわたし待ってる
蜜ろうを塗ってマットを歩いてた
君の足跡すかせば光り
2011年09月12日
分身
弟と甥っ子生きるブログあり
君の面影熱く漂う
あちこちの体の不調よみがえる
心配させる君がいなくて
好きという思いがわたしの人生を
支えていると君に感謝す
クリームの君の兄弟どこにいる
元気に暮らしているのだろうか
ブリーダーさんの所には兄弟のクリームの子が1頭いました
君の面影熱く漂う
あちこちの体の不調よみがえる
心配させる君がいなくて
好きという思いがわたしの人生を
支えていると君に感謝す
クリームの君の兄弟どこにいる
元気に暮らしているのだろうか
ブリーダーさんの所には兄弟のクリームの子が1頭いました
2011年09月10日
ひとり占め
話してる相手見えない電話中
不満げな顔君はしている
来客に喜び君ははしゃぐけど
最後はわたしの膝に来て寝る
おとなしく悪さもせずに
ただ君はわたしと一緒にいたかっただけ
たくさんの君のかわいい思い出を
たどる時だけ笑顔になれる
不満げな顔君はしている
来客に喜び君ははしゃぐけど
最後はわたしの膝に来て寝る
おとなしく悪さもせずに
ただ君はわたしと一緒にいたかっただけ
たくさんの君のかわいい思い出を
たどる時だけ笑顔になれる
2011年09月09日
赤ちゃん時代 その4
君と会い初めてわかった
不潔でも汚くもない犬というもの
くずかごやバケツは顔を突っ込むか
ふちを噛んではひっくり返す
部屋の中うさぎ走りで駆け回り
決まって後にウンチする君
サークルの中で抱っこの子守歌
君と一緒にうとうとしてる
不潔でも汚くもない犬というもの
くずかごやバケツは顔を突っ込むか
ふちを噛んではひっくり返す
部屋の中うさぎ走りで駆け回り
決まって後にウンチする君
サークルの中で抱っこの子守歌
君と一緒にうとうとしてる
2011年09月08日
街の子フレンチブルドッグ
幼稚園運動場は人気(ひとけ)なく
リード外すも控えめな君
適当に捕まえられる逃げ足で
君は走ってわたしの声待つ
こっそりと出かけたわたしを
君ずっと探していたとばあちゃんに聞く
フレブルは珍しがられ
立ち止まり人に説明する田舎道
2011年09月07日
セットの2人
後ろには ばあやのわたし従えて
怖いものなし君王子さま
小学生登校君はついていき
あいさつ運動校門でする
ショッキングピンクのパーカー散歩用
君欠けた今違和感があり
わたしだと君がいなくて気付かずに
無言で通り過ぎていく人
2011年09月06日
風上に置けない人達
踏みつけた吸い殻道のあちこちに
人の横暴まかり通ってる
ガム踏んだ肉球 オイルでもみ洗い
傍若無人の人に苛立つ
道の端落ちてるウンチよけながら
君を導き行く不快感
ヒト化せず犬の誇りを貫いて
君は守られかわいがられた
2011年09月05日
フレンチブルブルブルドッグ
名の通りブルのよし君見下ろせば
君とおんなじ骨格してる
よし君のママのお膝の上に乗り
君はくつろぎわたしを見てる
よし君は近所のブルドッグの男の子です
背中から抱きしめられることよりも
君抱く腕の確かさを知る
犬飼いたいフレブル飼いたい
君がもし生まれ変わったら迷わずおいで
2011年09月04日
呼吸
寝てる君努力呼吸というらしい
息するお腹重く膨らむ
息を吸うたびにガーガー音がする
唸っていない いたって普通
向かい風強いと息ができないか
君は嫌がりお尻を向ける
帰宅して鍵開けるとき怖かった
君が息して生きているかと
2011年09月03日
コミュニケーション
吐いちゃった失敗しちゃった
不安げな君に伝える大丈夫だよ
立っちしてわたしの膝に手をかける
上に乗せてと君が言ってる
ブーブーと君言うたびに
あいづちを打って二人の会話成り立つ
大好きと何度言っても嫌がらず
すり寄る君が大大大好き
2011年09月02日
2011年09月01日
VSおばあちゃん
よくこんな寝られるものとばあちゃんは
君に言いつつうたた寝をする
ばあちゃんち法事に君も参加する
経より高くいびきは響き
ばあちゃんにだけは強くて飛びかかり
野生の証明一時見せる
“犬畜生”“大事な家族”
世代には意識の深いギャップがあって