2011年08月31日
真夏の夜の悪夢
2階ではエアコンつけても蒸し暑く
1階の床君とゴロ寝す
このエアコン24時間経ったとき
自動で掃除するのを知った
その毛皮ぐるりと脱いで
濡れタオル包んでやりたい夏の日の君
君いたら大変だったと思うこと
無理やり見つけ気休めとする
2011年08月30日
取越し苦労
鳥の羽さえ遠回りして進む
鳥インフルがうつらないよう
豚っぽい君にかかりはしないかと
豚インフルが本気で心配
2階からギャンと聞こえた気がしたが
今は空耳さえも聞こえず
一番に恐れることは
思い出をなくすこと君忘れ去ること
2011年08月29日
後悔の予感
あの頃はやけにわたしの膝に乗り
君は自分の死期知っていた?
心臓をなぜ疑わずにいたのだろう
君の状態よくあてはまり
あの瞬間わたしがそばにいたならば
君を救えていたのだろうか
四百を数え涙は濃く苦く
頬をひりひり焼いて流れる
2011年08月28日
赤ちゃん時代 その3
紙袋持ち手くわえて椅子の下
君は何度もくぐり遊ぶよ
赤ちゃんの時期は短い
たくさんの写真撮ってとアドバイス受け
走ってるバイク自転車追いかける
子どもの君は本能のまま
誰からも責められているわけじゃない
だから自分で責め続けてる
2011年08月27日
とても嬉しいこと
車窓から流れる景色眺めてる
ふんばる君の脚を支える
バックして勢いつけて駆け寄った
君は車に早く乗りたい
車から降ろすと君はとりあえず
全速力であてなく駆ける
うれしさも君がいたからきらきらと
そんなことさえ気が付かなかった
2011年08月26日
旅立つ その7
君の死は一つの大きなプロジェクト
突然 終り告げられたよう
若ければ獣医目指していただろう
無念無力の衝撃強く
君の死を生から分けた懸命の
蘇生料たった3000円とは
一番に大事にしてた君が今
一番遠いところへと行く
2011年08月25日
掃除洗濯家事育犬
毎朝の掃除抜け毛のためでなく
君いけないもの食べないように
羽布団 獣のにおいに反応か
君はたっぷりオシッコをする
丸洗い家で試しに羽布団
すっきりきれいに大成功する
掃除機と洗濯のごみ捨てるとき
君の毛ないかまだ確認し
2011年08月23日
2011年08月22日
試行錯誤
ドーム型ベッドの上に君のぼり
ひっくり返すわ引っ張り回すわ
中で目をこすっていたか
ドーム型ベッドやめたら君の目きれいに
そうやってごまかしごまかし生きてゆく
そんなやり方偽物でしょう
忘れれば前に進める生きられる
忘れないため生きているのに
2011年08月21日
できなかったこと
ドッグランもしも行くことあったらと
狂犬病の予防接種する
1つだけし残したこと
バスタブに君と一緒につかりたかった
オフ会に一度くらいは参加して
君の反応見てみたかった
閉じ込めて箱入りワンコにしておけば
君は死なずにすんだのだろうか
2011年08月20日
散歩デビュー
犬連れの人に今日から気兼ねなく
声かけられるお散歩デビュー
君外で初めてオシッコした場所は
玄関前の溝ふさぐ網
君外で初めてウンチした場所は
土手道横の枯れ草の上
「おはよう」はまだいいけれど
長々と君に語って無音に気付く
2011年08月19日
規則正しく正確に
この草に君もやっぱりマーキング
誰が決めたか1本だけ枯れ
美しいジグザグ描き土手道を
匂い嗅ぎ嗅ぎ君は歩くよ
プルプルと匂い嗅いでは震えてる
フレーメン現象恍惚の君
来たことのない場所どこでも背景に
君を歩かせ佇ませてみる
2011年08月18日
テレビにまつわるエトセトラ
テレビには興味関心まるでなく
救急車の音だけに反応
Dボタンテレビを買った1年後
使い方知る君押したから
サラウンド 音が飛び交い驚いて
君はきょろきょろ部屋を見回す
このドラマ見たとき君はいたんだと
思い出すから録画消去す
2011年08月17日
フレブル的サイズ
階段は君のサイズじゃ狭すぎて
5段目来たら立ち往生する
便器裏たてよこ高さぴったりで
君入り込み探索してる
体重計一緒に乗るの嫌がって
スイッチ音で身を固くする
こんなにも君は小さくなり果てて
冷たい遺骨今日も抱き締め
2011年08月16日
あと1週間で誕生日
バットイヤー君の頭部のシルエット
誰かに似てるそうバットマン
本当にわたしが危なくなったなら
君は守ってくれそうな気がする
君よりも後から逝ったワンちゃんは
君が優しく導いたげて
もう1年思い続けても4歳に
君は足りない残酷にして
2011年08月15日
旅立つ その6
なきがらを横に普段の暮らしする
眠っているだけ明日が来るまで
この夜が最後になると君に触れ
君と一緒の布団に眠る
もう一度君抱き家中巡り行く
ここが住処よ永遠の場所
これからはささいな苦しみ一つにも
一人で耐えていかねばならない
2011年08月14日
早朝の遭遇
夏の朝蚊取り線香散歩時に
持つのが役目黒モモちゃんパパ
黒モモちゃん呼吸の音がパグらしい
そばに行きたい君を威嚇す
黒いパグのモモちゃんは小さな女の子です
まずワンコ君好きなもの次は人
優先順位いつも変わらず
あの日からフワフワとした毎日で
世事私事どれにも傍観者となる
2011年08月13日
出す出される
どうやって動けばこんな完全な
ぐるっと丸のウンチができる
マーキング5回6回した後も
君はがんばる2滴ほど出る
プーしたなポーカーフェイスの君だけど
ちょい臭いよと全部吸い込む
枯れていく涙の補給するために
水分摂っているようなもの
2011年08月12日
相反する
服従のポーズというが
君お腹出してもちっとも服従してない
男の子なのに乳首が10個ある
オスの悲哀が君にも見える
暑くなれ去年以上に暑くなれ
君の住処とならないほどに
昨夏より暑くてたまるか
君の死期早めた年と恨めなくなる
2011年08月11日
2011年08月07日
事情はあるでしょうが
2011年08月06日
ペットロスでは軽すぎる
汲みたての水ならすすんで飲みにくる
塩素風味が君はお好み
お勧めの納豆試しにあげてみる
君の食いつき尋常でない
君生きた日々永遠にしたいから
ことばに刻むことばに託す
忘れたか?立ち直ったか?問う人に
殴っていいかと問い返したい
2011年08月05日
好き好き大好き
R君は「俺が一番好きだよね」
君に言ってはまた無茶をする
無茶なことするのが得意なR君に
苦笑の顔で耐えている君
一番に好かれなくてもかまわない
わたしが一番愛しているから
愛なんてただの執着 それでいい
失くしたくないとらわれてたい
2011年08月04日
赤ちゃん時代 その2
2サイズ大きいワイシャツ着たような
皮膚のたるみがかわいらしい君
初めてのワクチン首に注射する
たるたる皮膚で無事に終了
柔らかい赤ちゃんの君壊れそう
抱くとおっぱい出そうな気がする
半年の過ぎ去りようは他の日々と
変わることなくわたしに冷たく
皮膚のたるみがかわいらしい君
初めてのワクチン首に注射する
たるたる皮膚で無事に終了
柔らかい赤ちゃんの君壊れそう
抱くとおっぱい出そうな気がする
半年の過ぎ去りようは他の日々と
変わることなくわたしに冷たく
2011年08月03日
諦めの真夏日
暗がりに家出て朝日見えるまで
真夏の散歩それでも暑く
あちこちにゴキブリがいる気を付けて
暑い盛りの夜明け前の道
ケチャップの少なくなったポリ容器
トントンたたくと君は飛びつく
君にまた話しかけては苦笑する
みな独り言飲み込むことば
2011年08月02日
ないないない
皿舐める犬のようにと言うけれど
君はボールを舐めたことない
穴ぐらのような所が寝床にと
書いてあるけど君入らない
水飲まない君が心配
ヤギミルク麦茶を混ぜる 効果少ない
土日にも病院開いているけれど
どうしてワンコに救急車ない
2011年08月01日
会うことのないまま
もう少し大きくなったらお泊りで
じいちゃんばあちゃん会いに行こう
犬好きのじいちゃん君を撫でたなら
病気も少し癒えはしないか
フレブルを見たらじいちゃんびっくりし
おもしろい子と笑ってくれるか
じいちゃんの病変聞いてサークルに
入り君抱き声押し殺す
じいちゃんはわたしの父で、この子が8ヶ月の時亡くなりました